シトリンとは

シトリンとは、黄色からオレンジ色の輝きを持つ水晶の一種で、日本語では「黄水晶」といいます。
その名称は、フランス語でレモンを意味する「citron」に由来し、柑橘系の明るい色合いを連想させることから名付けられました。
太陽のような明るさや前向きさを象徴し、希望や繁栄の象徴として大切にされています。

また、11月の誕生石にも選ばれており、「富」や「成功」を引き寄せる石として、多くの人々に親しまれています。

意味・効果・言い伝えなど

シトリンは「希望」「繁栄」「富」「成功」「幸福」「友情」などの象徴とされ、明るい未来を意識させる意味を持ちます。
明るい黄金色から、太陽や喜びを連想させる石です。
11月の誕生石のひとつとして祝福や応援の意味を込めて用いられます。

• 「金運／商売繁盛」商売や事業の成功を導くとされ、財運アップの象徴です。
• 「前向きさ／希望」太陽のようなエネルギーで前向きな気持ちを促します。
• 「人間関係」コミュニケーション能力や社交性を高める助けになるとされます。
• 「自信」自己の意志や創造力を引き出し、自信を強めると言われます。

古代ギリシャやヨーロッパでは、シトリンは邪悪な考えやネガティブな影響から持ち主を守るお守りとして用いられてきました。
また、かつては毒や病から身を守る薬石とされ、消化促進や解毒の意味合いをもつと伝えられてきました。
「太陽の石」と呼ばれ、生命力や活力を与えると信じられて広く用いられてきた歴史があります。

色（カラー）

シトリンは、透明感のある淡いレモンイエローから濃いオレンジ、ほのかに茶褐色を帯びた琥珀調まで、幅広い色合いを持ちます。
天然のシトリンでは、淡黄色や緑がかった黄、茶色に近いトーンが多く見られ、深いオレンジやブランデー色（マデイラシトリン）と呼ばれるものは非常に希少です。
加熱処理されたものは、鮮やかな山吹色や濃い黄金色になることがあり、色むらが出る場合もあります。

原産地

ブラジル、マダガスカル、ボリビア、ウルグアイ、チリなど

運気・石言葉

運気

金運	財運や貯蓄運を高め、商売繁盛や成功を導くとされます。
人間関係	社交性や友情を促し、対人関係を円滑にする助けとなります。
仕事運	前向きな気持ちや自信を与え、新たな挑戦や活躍を支えるとされます。

石言葉

• 「繁栄」豊かさや成功を象徴する意味を持ちます。
• 「富」金銭的な幸福や財運を引き寄せるとされています。
• 「希望」明るい未来への期待や前向きな気持ちを象徴します。
• 「幸福」持ち主に幸運を呼び込む石とされます。
• 「社交性」友情や人とのつながりを促進する意味があります。
• 「自信」内面の魅力や意志力を強める象徴として用いられます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	◯

シトリンの太陽光による浄化は、退色の恐れがあるため避けてください。

鉱物データ

シトリンは石英の変種であり、主成分は二酸化ケイ素です。
石英はケイ酸塩鉱物に属し、ケイ素と酸素が四面体構造で三次元的に結合するフレーム状の構造を持ちます。
結晶系は三方晶系に属し、六角柱状の結晶として成長することが多く見られます。

シトリンの黄色からオレンジ色の発色は、微量に含まれる鉄分によるものとされます。
鉄イオンの状態が光の吸収に影響を与え、その結果として黄色系の色合いが生じます。
天然の非加熱シトリンも存在しますが、市場に出回るものの多くはアメシストやスモーキークォーツに加熱処理を施したものです。
この処理により鉄の酸化状態が変化し、シトリン特有の色合いが得られます。

シトリンは主に熱水鉱脈やジオード内部で生成されます。
マグマに由来する熱水が岩石の空隙を通り、冷却と共に二酸化ケイ素が析出し結晶化します。
この過程で鉄分を含んだ状態で成長することにより、シトリンとなるのです。
天然の環境下ではゆっくりと時間をかけて結晶が成長し、透明度や色合いに個体差が生じます。

結晶形は主に六角柱状で、自然状態では群晶として集合している場合もあります。
硬度はモース硬度で7.0に相当し、アクセサリー用のパワーストーンとして加工しやすい特徴があります。

和名	黄水晶
英名	Citrine
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約7.0
結晶	三方晶系
組成	SiO2

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