アイドクレースの意味・効果や特徴とは
2024年3月14日
アイドクレースとは
アイドクレースは、主に黄緑色や緑色をした天然石です。
同じ緑系の天然石である「グリーンジルコン」や「ペリドット」などと間違えられることが多かったようで、ギリシャ語で「見かけ」を意味する「Eidos」と、「混ざり合う」を意味する「Krasis」を合わせて「アイドクレース」と名付けられました。
正式名称は「ベスビアナイト」と言い、1975年にイタリアのベスビアス火山で発見されたことが由来で、ドイツの鉱物学者ウェルナー氏によって「Vesuvianite」と名付けられました。
透明度の高いアイドクレースは希少価値が高く宝石として扱われ、ペリドットやクロムダイオプサイトに似た美しさを持ち、コレクターから高い人気があります。
また、カラーバリエーションを多く持ち、水色のものは「シプリン」、黄色のものは「クサンナイト」と呼ばれています。
上記以外にも、ピンク色や赤紫色、濃赤色を帯びる「マンガンベスビアナイト」、深い緑色の「ウィルアイト」、フッ素を内包する「フリュオールベスビアナイト」など、多数の種類があります。
意味・効果・言い伝えなど
感情のバランスを整え、安らぎを与える、慈愛の心をもたらしてくれます。
また、「癒やし」と「慈愛」を象徴し、ストレス社会から心身を守り、精神的な疲れを軽減してくれると言われています。
色(カラー)
抹茶色、濃い緑色。
紫紅色、青色のものもあります。
原産地
アメリカ、イタリア、カナダなど
運気・石言葉
癒やし、人間関係
浄化・お手入れ方法
日光・紫外線に長時間さらされると、色あせする可能性があります。
直射日光の当たらない暗所に保管することをオススメします。
また、水で洗った際には水分をしっかりと拭き取るようにしましょう。
クラスター | セージ | 太陽光 | 月光浴 | 流水 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
鉱物データ
炭酸塩岩中にマグマが貫入した時に、その接触部分の近くにできる鉱物の集合体(スカルン)として産出される鉱物で、接触変成作用を受けて変質した石灰岩中に、灰礬柘榴石、珪灰石、透閃石、緑簾石、方解石などと共生し、霞石閃長岩などの火成岩中から産出されるものもあります。
結晶形は四角錐柱から円柱状ですが、それらの集合としての塊状の他に微細な結晶の緻密な塊としても産出します。
一般的に黄緑色や褐色をしていて、アルミニウムやマグネシウムを多く含むものは色が淡く、鉄分を多く含むにつれて色が濃くなっていきます。
英名 | Idocrase/Vesuvianite/Vesuvienne |
和名 | ベスブ石(ベスブせき) |
鉱物名 | ケイ酸塩鉱物 |
モース硬度 | 6.5 |
結晶 | 正方晶系 |
組成 | Ca10(Mg, Fe)2Al4(SiO4)5(Si2O7)2(OH,F)4 |