ラピスラズリとは

ラピスラズリとは、ラズライトやパイライトなどを含む複合鉱物で、深く鮮やかな藍色が特徴のパワーストーンです。
日本では和名を「瑠璃るり」と呼び、仏教において七宝のひとつに数えられ、尊ばれてきた歴史があります。
また、古代メソポタミアやエジプト文明などで高く評価されてきました。

複数の鉱物が混合して形成されており、瑠璃色に金色のパイライトや白色の方解石が混ざる斑模様が美しく、アクセサリーや装飾彫刻、絵画用顔料「ウルトラマリン」として古代から用いられてきました。
12月の誕生石にも選ばれており、「誠実」「高潔」などを象徴する石として親しまれています。

意味・効果・言い伝えなど

ラピスラズリは、深い藍色が「真実」「知恵」「高潔」を象徴するとされます。
心を静め、本質を見極める力を育む石とされています。
また、精神の明晰さや直感力を高める意味を持つといわれています。

• 「知恵の導き」直感と判断力を高め、適切な選択を支えるとされます。
• 「真実」自分と他者の本質を正しく理解する補助になるといわれます。
• 「高潔」気品ある態度と精神性を保つ象徴とされています。
• 「友情」親しい関係に誠実さと信頼を育むサポートになるとされます。

ラピスラズリは古代エジプトで、王族や神官が護符として身につけたとされます。
その藍色は天や海の象徴とされ、神聖な力を持つと信じられていました。
また、古代メソポタミアやペルシャでも、祭儀や重要な儀式に用いられ、「真実を導く石」として尊重された伝承があります。

色（カラー）

ラピスラズリは、深く鮮やかな藍色（濃い青色）が最も特徴的です。
”瑠璃色”と表現されるその青は、非常に落ち着いた色調であり、透明感のないマットな質感を含んだ重厚な印象を与えます。
表面には、白色の方解石や金色の黄鉄鉱による斑点模様が見られる場合が多く、そのコントラストが深い藍色をより鮮やかに引き立てます。

全体としては濃藍の背景に、白・金の点模様が浮かび上がる独特の風合いで、他の天然石にはない存在感を示します。

原産地

アフガニスタン、ロシア、チリなど

運気・石言葉

運気

恋愛運	相手への誠実な気持ちを育み、深い信頼関係を支えるとされます。
癒やし	心の静けさを促し、内面的な安定と安らぎを与えるといわれます。
金運	持ち主の努力や才能に正当な評価がもたらされるようサポートする、とされます。
学業成就	知性や学びに関する集中力を高め、学業の成果向上を促すとされています。

石言葉

• 「真実」物事の本質を見極める力を象徴します。
• 「知恵」洞察力や判断力を高め、理性的な思考を支えるとされます。
• 「高潔」気品ある精神と品格を維持する象徴です。
• 「友情」信頼と誠実な関係を築く支えとなる心の象徴です。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	✕

ラピスラズリは比較的頑丈な岩石ですが、方解石を含むため酸に弱く、水に長時間浸されることで光沢が損なわれる可能性があります。
そのため、流水による浄化は基本的に避けることが好ましいです。

鉱物データ

ラピスラズリは、主にラズライト（青金石）を含む複鉱物岩石であり、主成分としてナトリウム、カルシウム、アルミニウム、ケイ素、硫黄などを含む構造を持ちます。
これは通常単一の鉱物ではなく、青金石の他にも方ソーダ石や方解石、黄鉄鉱などが混ざり合うことで形成されます。

この岩石は高温の接触変成作用によって生成され、特に石灰岩がマグマの熱水や流体の作用を受けて変質する環境で発達します。
変成作用により青金石が結晶化し、それに伴って方解石や方ソーダ石が共存し、時には黄鉄鉱の微結晶が混じることで独特の斑模様を形成します。

鉱物の肉眼的外見からは、青金石主体の深い青色の背景に、白色や金色の点が散在するような外観になります。
この斑模様は、鉱物間の化学成分や結び付き方によって自然に生まれ、結晶の相互作用の結果として観察されます。

また、ラピスラズリは硬度が比較的高く、研磨に耐える性質を持つため、古代から彫刻や装飾品、さらには顔料として利用されてきました。
色や模様の均一性は品質を左右し、青金石の比率が高く、方解石や黄鉄鉱の量が少ないものが最も価値が高いとされます。

このように、ラピスラズリは単なる石ではなく、多様な鉱物が結びついた岩石としての複雑な構造を持ち、その生成環境と成分によって特異な特徴を示す存在です。

和名	瑠璃
英名	Lapis Lazuli
鉱物分類	-（複合鉱物）
モース硬度	-（複合鉱物）
結晶	-（複合鉱物）
組成	-（複合鉱物）

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