ピーターサイトとは

ピーターサイトとは、アフリカ・ナミビアで1962年に発見された天然鉱物で、もともとはタイガーアイやホークアイの主成分であるクロシドライトが地殻変動などで砕けた後、長い年月をかけて石英が自然に浸透し再結晶して生成されたクロシドライトアゲートの一種です。
その特徴的な模様は嵐を連想させる渦巻き状であることから、「テンペストストーン（嵐の石）」とも呼ばれています。
この石は強いヒーリング力と洞察力を促すパワーストーンとして、自己の再認識や決断力向上、前進への支援を求める人々に用いられています。

意味・効果・言い伝えなど

ピーターサイトは、自身の思考をクリアにし、直観力や洞察力を高める石とされます。
混乱や迷いを鎮めて心を安定へ導き、自己認識を促す助けとなるとされています。
また、「嵐の石」とも呼ばれ、混乱の中でも前に進む勇気や冷静さを保つサポートをする存在として位置づけられています。

• 「直観と洞察」思考を整理して判断力を高め、未来を見通す助けとなります。
• 「心の安定」精神の動揺をおさえ、不安や緊張を和らげます。
• 「自己再認識」執着や思い込みを手放し、自分自身を客観視できるよう支えます。
• 「前進の勇気」困難な状況でも迷わず目標へ進む力を育みます。

ピーターサイトは別名「テンペストストーン（嵐の石）」とも呼ばれ、その名の通り嵐のように渦巻く模様が特徴です。
古くから、混乱や不安の中でも道を見失わないよう導く御守り石として用いられてきたと伝えられています。
持ち主が内面の嵐を乗り越えて前進できるよう支える存在として敬われています。

色（カラー）

ピーターサイトは、青や茶、黄色、赤褐色などの複数の色が混ざり合った、非常に独特な模様を持つパワーストーンです。
なかでも、深みのある青と金褐色が織り成す模様は、渦を巻くように層をなしており、まるで嵐が渦巻く空を想起させます。
この模様は油絵のようにも見え、観る角度によって異なる輝きを見せるのも特徴です。
色の配置や濃淡には個体差があり、青色が強く現れた「ブルーピーターサイト」などは特に珍重されています。

原産地

ナミビア、中国、アメリカなど

運気・石言葉

運気

癒やし	心の迷いや不安を静め、精神的な安定をもたらします。
学業成就	思考を整理して集中力を高め、学びのサポートをします。
人間関係	内面の調和を促し、円滑なコミュニケーションを助けます。

石言葉

• 「嵐の平静」内なる混乱を鎮め、冷静さと洞察を取り戻させます。
• 「洞察と判断」直感と理性のバランスを保ち、的確な判断を支えます。
• 「前進の勇気」迷いや恐れを乗り越えて、目標に向けて進む力になります。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	✕

ピーターサイトは水に弱く、流水による浄化や長時間の日光浴は避ける必要があります。

鉱物データ

ピーターサイトは、1962年にアフリカ・ナミビアで発見された半変成起源の鉱物で、元々はタイガーアイやホークアイに含まれるクロシドライトが粉砕され、長期間をかけて石英が自然に染み込み再結晶化することで形成される、いわば再構成型の角閃石系鉱物です。
主成分はナトリウム鉄ケイ酸塩であり、その他にも微量の鉄酸化物や繊維状の鉱物を含みます。

モース硬度は約6.5～7.0で、水晶と同等の硬さをもちます。
このため、アクセサリー素材としても日常使用に適していますが、構造上は繊維状成分と石英が混在するため、強い衝撃や急激な温度変化には注意が必要です。
結晶系は単斜晶系に分類され、角閃石由来の構造を維持しています。

ピーターサイトは、クロシドライトの繊維構造が再結晶化する過程で波状や渦巻状の模様を生み出し、その後に石英が浸透して固化することで、非常に特異な内部構造を形成します。
これにより、光の反射や干渉によって特有の光学効果が現れることがありますが、これは完全なシャトヤンシー効果とは異なる非均一反射による現象です。

主な産地はナミビアで、特に高品質な青系や金褐色系の個体が産出されています。
また、中国でも産出されており、赤褐色や黄色のバリエーションも見られます。
これらの地域では、再結晶の進行度合いや鉱物の構成比によって色味や模様に違いが生じます。

和名	角閃石
英名	Pietersite
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約6.5～7.0
結晶	単斜晶系
組成	NaFe(SiO3)2

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