ペリドットとは

ペリドットとは、マグネシウムと鉄を主成分とするオリビングループに属する天然石で、その鮮やかな緑色が特徴的なパワーストーンです。
地球深部のマントル由来で、火山活動などによって地表に現れます。
まれに隕石にペリドットが含まれることがあり、地球外からもたらされた希少な鉱物として注目されることもあります。

ペリドットの緑色は鉄の含有量によって変化し、黄緑がかった明るい色合いから深みのあるグリーンまで幅広い色調を持ちます。
特に透明度が高く内包物が少ないものほど価値が高く、光に当たると内側から発光するような独特の輝きを見せます。

8月の誕生石として知られており、「太陽の石」とも称されるこの石は、持ち主に幸福や前向きなエネルギーを与えるとされ、古くからお守りや装飾品として重宝されてきました。
現在でも多くの人々にアクセサリーとして愛用されており、その明るく爽やかな色合いが日常に彩りを与えます。

意味・効果・言い伝えなど

ペリドットは、太陽の光を感じさせる明るく透明な黄緑色が特徴で、活力や前向きなエネルギーを象徴するとされます。
心に爽やかな風を吹き込み、気持ちをリフレッシュしやすくする意味が込められています。

• 「活力と明朗」持ち主に元気や自信をもたらし、前向きな気持ちを支えます。
• 「ポジティブな展望」未来を明るく捉える助けとなり、希望の気持ちを育てます。
• 「ストレス緩和」精神的な負担を和らげ、心に軽さをもたらします。
• 「人間関係の調和」明るい感情が他者とのつながりを和らげ、円滑な交流を促します。

古代エジプトにおいて「太陽の宝石」として崇められたという言い伝えがあります。
また、ローマ時代には夜の光でも輝きを保つことから、「夜のエメラルド」とも呼ばれたとされます。
これらの伝承は、ペリドットの持つ明るく透き通る色合いと光の反射に基づいて語られてきました。

色（カラー）

ペリドットは黄緑色からオリーブグリーンまで、さまざまな緑系統の色味を示すパワーストーンで、その色合いは、結晶中に含まれる鉄やマグネシウムの割合によって変化します。
鉄分が多ければ深い緑、マグネシウムが多ければ淡い黄緑色に近づき、特に明るく澄んだ草緑色やライムグリーンに近いものは、非常に高い評価を受けることが多いです。

透明度の高い個体では、光を通す際に複屈折による光の拡散が発生し、独特のやわらかな輝きを放ちます。
そのため、暗い場所や夜間でも比較的明るく見える特性があり、「夜の宝石」や「イブニングエメラルド」と称される由来ともなっています。
こうした光学的な美しさが、古代から現代に至るまで幅広く愛されている理由の一つとされています。

原産地

アメリカ、中国、パキスタン、ミャンマー、エジプトなど

運気・石言葉

運気

癒やし	心を明るく軽やかにし、内面の疲れを癒します。
人間関係	他者との交流を穏やかにし、調和を促進します。
金運	前向きな思考を通じて、仕事や財運の波を呼び込みます。
健康運	心身のバランスを整え、活力を補います。

石言葉

• 「太陽の石」太陽のように明るく、前向きな気持ちを喚起します。
• 「繁栄と希望」明るい未来への希望と豊かさを象徴します。
• 「調和と温かさ」他者との関係に柔らかさと誠実さをもたらします。
• 「心身の活力」精神と身体の両面に活力を与え、健康的な日常を支えます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

ペリドットは比較的丈夫な石で、多くの浄化方法が可能ですが、強い衝撃や急激な温度変化には弱いため、丁寧に扱うようご注意ください。

鉱物データ

ペリドットは、鉱物学上は「オリビン（橄欖石かんらんせき）」に分類されるケイ酸塩鉱物の一種です。
化学的には、マグネシウムと鉄の固溶体であり、結晶系は斜方晶系に属し、主に火成岩中に生成されます。
特にマントル由来のかんらん岩に多く含まれており、地球内部の高温・高圧環境で結晶化した後、火山活動などにより地表近くまで移動して採掘可能となるケースが多いです。

色彩は黄緑色からオリーブグリーンまで幅があり、鉄の含有量により色調が左右されます。
これはペリドット特有の自色性によるもので、人工的な着色処理をせずに自然な色味を持つ点が特徴です。
なお、複屈折性が高く、透明な結晶では文字などを通して二重に見える「ダブリング」が観察されることがあります。

ペリドットは結晶の割れ方が比較的整っており、カット加工によるアクセサリー用途にも適しています。
ただし硬度はモース硬度約6.5～7.0であり、衝撃にはやや弱いため、取り扱いには注意が必要です。
また、急激な温度変化に対しても脆さを見せることがあります。
結晶形としては短柱状や塊状などが多く確認され、希少ながらも良好な単結晶も存在します。

地球上のみならず、ペリドットは一部の隕石（パラサイト隕石など）にも含まれていることが知られており、地球外鉱物としての研究対象にもなっています。

和名	橄欖石
英名	Peridot
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約6.5～7.0
結晶	斜方晶系
組成	(Mg,Fe)2SiO4

ペリドットのアクセサリー・ビーズ等はこちら

この記事を書いた人