タイガーアイとは

タイガーアイとは、金褐色の縞模様と光の筋が特徴的なパワーストーンで、繊維状の構造が生み出すキャッツアイ効果が魅力です。
虎の目のように鋭い輝きがあることから名付けられ、古くから守護や金運のお守りとして親しまれてきました。

重厚感と落ち着いた光沢があり、男女問わず人気の高い石です。
比較的硬く、アクセサリーや装飾品としても扱いやすい性質を持ちます。

意味・効果・言い伝えなど

タイガーアイは洞察力と行動力を象徴し、金運や成功を引き寄せる石とされています。

• 「金運上昇」商売繁盛や財運の安定を促すとされます。
• 「判断力の強化」物事の本質を見抜く力を高めるとされます。
• 「決断力・実行力」迷いを断ち切り、自信ある行動を支えるとされます。
• 「厄除け」邪気や悪意を跳ね返す保護力を持つとされています。

古代では「虎の目」はすべてを見通す力を持つとされ、旅人や兵士、商人の守護石として大切にされていたと伝えられています。

色（カラー）

タイガーアイは金褐色から赤褐色、濃い茶色を基調とし、石の内部には縞状の模様が走っています。
光を受けると繊維構造に沿ってキャッツアイ効果が現れ、光の帯が動くように見えるのが特徴です。
縞模様には濃淡の差があり、石によっては金色に近い明るい部分と、深い焦げ茶色が交互に現れる美しいコントラストを見せます。

原産地

南アフリカ、ナミビア、インド、中国、オーストラリアなど

運気・石言葉

運気

金運	財を引き寄せ、商売繁盛や蓄財を助けるとされます。
仕事運	判断力と行動力を高め、仕事上の成功を支えるとされます。
厄除け・魔除け	邪気をはね返し、災厄から身を守るとされています。

石言葉

• 「洞察」本質を見抜く目を象徴します。
• 「勇気」困難に立ち向かう強さを示します。
• 「成功」努力の成果を実現する力を表します。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	✕

タイガーアイは比較的安定した鉱物ですが、繊維状構造により割れやすい部分があるため、流水は避けるのが安全です。

鉱物データ

タイガーアイは、クロシドライトという角閃石の繊維状鉱物に、石英が浸透・置換することで形成される擬似形の鉱物です。
クロシドライト自体は青灰色を呈しますが、酸化されることにより鉄分が褐色から金色へと変化し、それが石英に置換されて現在のタイガーアイが生じます。
この置換の過程で、クロシドライトの繊維構造がそのまま保持されるため、キャッツアイ効果と呼ばれる光の筋が縞状に現れる特徴的な見た目が生まれます。

鉱物学的には、石英が主体であるため結晶構造は三方晶系に属し、硬度も約7.0と比較的高く、傷がつきにくいため装飾用として優れた性質を持っています。
石英の性質により光沢はガラス質で、研磨すると艶やかな仕上がりとなります。
色は酸化鉄によって金色から赤褐色まで幅があり、色味に応じて「イエロータイガーアイ」や「レッドタイガーアイ」などの分類もされます。

タイガーアイが形成されるには、堆積岩中の鉄分やシリカを含んだ熱水が作用する地質環境が必要で、特に南アフリカの一部地域ではこの条件が揃い、世界的に良質な鉱床が存在しています。
地層内で長い時間をかけて変成作用を受けることで、クロシドライトが石英にゆっくりと置換され、繊維状の模様をそのまま残したまま固まっていくのです。

加工面では、繊維構造に沿って割れやすいため、研磨やカットには注意が必要とされます。
特に縞模様や光の筋を活かすためには、繊維方向に沿って丁寧に整形することが重要です。

和名	虎目石、虎眼石
英名	Tiger’s Eye
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約7.0
結晶	三方晶系
組成	SiO2

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