オイルインクォーツ（石油入り水晶）とは

オイルインクォーツとは、透明な水晶の中に自然由来の石油が内包された非常に珍しいパワーストーンです。
内部に含まれるオイルは気泡とともに動く様子が観察でき、ブラックライトを照射すると青白く蛍光する性質があり、神秘的な印象を与えます。
こうした独特の美しさからコレクターやアクセサリー愛好家の間で人気が高く、またクォーツ系として4月の誕生石に含まれるため、特別な贈り物としても好まれています。

意味・効果・言い伝えなど

オイルインクォーツは内包された石油の神秘的な揺らめきが「内なる情熱や創造力を目覚めさせる」とされ、自己表現を促す象徴とされています。

• 「創造力の活性化」内包されたオイルがインスピレーションを刺激し、芸術的表現力を高めます。
• 「感情の安定」気泡の揺れが心を落ち着かせ、穏やかな精神状態を保ちます。
• 「自己発見」内なるエネルギーに気づきを与え、自分自身を見つめ直す助けとなります。

古来よりオイルインクォーツは「内なる光を導く石」とされ、自分らしさを見失わずに進む力を授けると伝えられています。

色（カラー）

オイルインクォーツは、透明な水晶の内部にネオンイエローや黄緑色のオイルが含まれており、オイルの濃度によっては淡いブラウンやブラックに見えることもあります。
光の当たり方によって色の見え方が変化し、ブラックライトを照射すると内包されたオイルが青白く蛍光し、幻想的な輝きを見せます。

原産地

パキスタン、アラブ諸国、マダガスカル、インドなど

運気・石言葉

運気

恋愛運	内面の魅力を引き出し、自信を持って愛情表現を促します。
癒やし	気泡の揺らぎが精神を落ち着かせ、心の安定をもたらします。
仕事運	創造力と集中力を高め、業務への意欲をサポートします。

石言葉

• 「内なる輝き」隠された魅力や才能を引き出し、自然体の自分を輝かせます。
• 「感性の覚醒」芸術的感性やひらめきを高め、新しい発想を導きます。
• 「精神の安定」心の揺らぎを和らげ、安定した思考をもたらします。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	✕

オイルインクォーツは内部に天然のオイルを含んでいるため、高温や紫外線により変質する可能性があります。

鉱物データ

オイルインクォーツは、石英の結晶構造内に天然の石油が閉じ込められた特異な鉱物であり、鉱物学的にはケイ酸塩鉱物に分類されます。
石英は地殻中で最も一般的に存在する鉱物のひとつで、三方晶系に属し、酸素とケイ素が結合した構造を基本としています。
成長過程において周囲の有機物質が偶然に閉じ込められた結果として、内部にオイルや気泡が含まれた状態で形成されることがあります。
オイルインクォーツにおいて特に重要なのは、内包された石油が天然由来であり、人工的な注入処理ではない点です。

これらのオイルは微量の炭化水素を含み、ブラックライトを照射すると蛍光反応を示すことがあります。
この特性は、紫外線に対してオイルが特有の発光を示すためであり、石の内部にある液体インクルージョンの存在を識別する手段にもなります。
オイルインクォーツの内部には、液体だけでなくガスや固体の鉱物が共に含まれる三相インクルージョンが見られる場合もあり、鉱物学的にも非常に価値のある標本とされています。

また、石英自体は高温高圧下で長い時間をかけて形成され、地下深くの熱水脈やペグマタイト中で産出します。
オイルインクォーツのようなインクルージョンを含む水晶は、これらの形成環境の中でも特に限られた条件下でしか生まれないため、産出量が非常に少なく、希少性が高くなっています。
そのため、コレクターや鉱物愛好家の間でも高い人気を誇り、単なる装飾品以上の価値を持つと評価されています。

このように、オイルインクォーツは石英の結晶構造と自然が生み出した偶然の結晶環境が融合した、科学的にも美的にも注目すべき鉱物です。

和名	石油入り水晶
英名	Oil-included Quartz
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約7.0
結晶	三方晶系
組成	SiO2

オイルイン（石油入り水晶）クォーツのアクセサリー・ビーズ等はこちら

この記事を書いた人