ゴールデンマイカ（フロゴパイト）とは

ゴールデンマイカとは、和名を「金雲母」とも呼び、英名はPhlogopite（フロゴパイト）といいます。
マイカの仲間であり、その層状結晶には鉄分が少なくマグネシウムが多く含まれるため、光を受けると美しい金色に輝く特徴を持った天然パワーストーンです。

雲母は元々、プレート状の結晶が幾重にも重なる構造をしており、マイカという名称はその輝きを「きらら」のように表現したものです。
ゴールデンマイカは、光の反射によるシラーやキャッツアイ効果を示すことがあり、角度によって華やかな光沢が異なる表情を見せる点も魅力です。

その独特の光学的効果から、ブレスレットやスフィア（丸玉）として人気が高まりつつあり、特に金色の輝きが強いものは非常に希少となります。

意味・効果・言い伝えなど

ゴールデンマイカは「金色の光と豊かさ」を象徴し、太陽のような温かみや祝福を連想させます。
心に安らぎと喜びをもたらす意味があり、持ち主に明るく前向きなエネルギーを与える石とされています。

• 「対人調和」周囲との関係を円滑にし、穏やかな人間関係を築く助けになります。
• 「集中力強化」精神を安定させることで、思考力と集中力を高めるとされます。
• 「精神安定」不安や緊張を和らげ、前向きな心を保つサポートになります。

ゴールデンマイカは古くから「太陽の祝福が宿る石」とされ、持つ人に幸運と活力をもたらすと信じられてきました。
黄金の輝きは内面の輝きを引き出し、創造力や自信を高めるお守りとして愛用されています。

色（カラー）

ゴールデンマイカは、美しい金色を基調とした深みのある黄色味が特徴です。
光の当たり具合で、マットな光沢から強いメタリックな輝きに変化し、角度によってはオレンジがかった温かい色合いも感じられます。
結晶の隙間によって微細な縞模様が見えるものもあり、それが自然ならではの奥行きを醸し出しています。

原産地

インド、ブラジル、マダガスカル、アフリカ各地など

運気・石言葉

運気

金運	金色の輝きにより、豊かさや繁栄を引き寄せる象徴とされています。
癒やし	心の緊張をほぐし、精神的な落ち着きをもたらすとされます。
人間関係	調和を促し、良好なコミュニケーションを築く助けになるといわれます。

石言葉

• 「内面の輝き」本来の魅力を引き出し、自信を高めるとされます。
• 「金色の加護」幸運や成功をもたらすと信じられています。
• 「調和と安心」人間関係や心の平穏を支えるとされます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	✕

ゴールデンマイカは層状構造のため、水分による劣化や層の剥離の恐れがあります。
太陽光も退色の原因となるため避けてください。

鉱物データ

ゴールデンマイカは、鉱物学上「フロゴパイト」と呼ばれる黒雲母グループに属する鉱物です。
アルミニウムとケイ素を含むケイ酸塩鉱物の一種で、結晶構造は単斜晶系です。
雲母に共通する特徴として層状に積み重なる薄片状の結晶構造を持ちます。
この構造により、非常に薄く剥がれる劈開性を示します。

フロゴパイトは黒雲母の一種ですが、鉄分の含有量が少なく、代わりにマグネシウムを多く含むため、黒ではなく黄褐色や金色に近い外観を持つことが多く、特に光沢の強いものはゴールデンマイカと呼ばれます。
このような特徴から、視覚的に金色の輝きを呈するものが選別され、装飾用や観賞用に使用されるようになりました。

その層状構造は断熱性や絶縁性に優れており、工業的には耐熱素材や電気絶縁材料としても利用されてきました。
自然界では変成岩や超苦鉄質岩中に生成されることが多く、特にマグネシウムに富む環境で安定して形成されます。

また、雲母グループの鉱物は熱や薬品に対して比較的安定していますが、水分にはやや弱いため、取り扱いには注意が必要です。
とくにアクセサリー用として加工されたゴールデンマイカは、層状構造の隙間に水分が入り込むことで脆くなる場合があるため、浄化や保存の際には湿気を避けることが推奨されます。

このように、ゴールデンマイカはその美しい金色の輝きに加え、鉱物としても興味深い特徴を持つ素材であり、科学的な側面から見ても非常に価値のある存在といえます。

和名	金雲母
英名	Golden Mica (Phlogopite)
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約2.5〜3.5
結晶	単斜晶系
組成	K(Al,Si)3(F,OH)2

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