バーデライト（グリーントルマリン）とは

バーデライト（グリーントルマリン）とは、緑色のトルマリンの一種で、特に濃色のエメラルドグリーンや深いモスグリーンが特徴のパワーストーンです。
色調はうぐいす色や青緑色、時には黄色味を帯びた深緑色まで幅があり、庭に咲く緑の植物を思わせるカラーをしています。

透明度が高く輝きを伴う結晶は、独特の落ち着いた美しさと深い緑の魅力で知られ、希少性の高さからコレクターやアクセサリーファンの間でも人気があります。
また、10月の誕生石であるトルマリンの中でも、グリーン系は比較的見かけるグループに属しつつも、濃色の個体は特に珍重されます。

意味・効果・言い伝えなど

バーデライトは、調和と再生を象徴する石とされ、心身のバランスを整え、自然とのつながりを深めると信じられています。

• 「癒やしの促進」心の緊張を解きほぐし、穏やかな気持ちをもたらすとされます。
• 「活力の回復」精神的な疲労を癒やし、生きる力を取り戻す助けになるとされています。
• 「人間関係の調和」他者との調和を促し、信頼関係を築く支えになるといわれます。

バーデライトは古くから「森の精霊が宿る石」とされ、生命力を高め、持ち主に癒やしと再生の力を与えると語り継がれてきました。

色（カラー）

バーデライトはエメラルドのような鮮やかな緑から、深みのあるモスグリーンやオリーブグリーン、黄緑がかった淡い緑色まで幅広く、結晶内部に条線や色ムラが見られることもあります。

原産地

ブラジル、ナイジェリア、アフガニスタンなど

運気・石言葉

運気

健康運	自然のエネルギーを取り入れ、心身の回復力を高めるとされています。
癒やし	情緒の安定を促し、穏やかな心を育む助けになるといわれています。
人間関係	他者との信頼を深め、調和の取れた関係を築くとされています。

石言葉

• 「再生」疲れた心と体に新たな活力をもたらす象徴とされます。
• 「調和」自然との共鳴を通じて、内面の静けさを取り戻すといわれます。
• 「信頼」揺るがぬ絆と誠実な関係を育てる力があるとされています。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

バーデライトは安定した鉱物であるため、多くの浄化方法が利用可能ですが、太陽光に長時間さらすと退色の可能性があるため、浄化は短時間で行うようにしてください。

鉱物データ

バーデライトは、トルマリン族に属するケイ酸塩鉱物で、特に鉄分を主成分とするグリーン系の個体を指して呼ばれます。
三方晶系に属し、一般に柱状結晶を形成しやすい性質があります。
色の変化が豊かで、同一結晶内でも濃淡の異なる帯状構造を持つことがあり、美観に深みを加える要素となっています。

この鉱物は主にペグマタイト鉱床や高温の熱水環境において形成され、ナトリウムや鉄、アルミニウム、ホウ素、ケイ素などの元素が飽和した溶液中で結晶化することで生成されます。
これにより、バーデライトは自然由来の元素のバランスを反映した構造を持ち、安定性や強度に優れています。

グリーンカラーは鉄の含有量に起因し、濃度によって淡い黄緑色から深い森林色まで変化します。
鉄の量が多いほど色は暗く、少ないほど明るい緑を呈します。
この発色の多様性が、アクセサリーやコレクション用のパワーストーンとして人気の理由となっています。

物理的にはモース硬度約7.0〜7.5を持ち、耐摩耗性にも優れているため、日常使いのアクセサリーにも適しています。
また、トルマリン特有の焦電性・圧電性を有し、摩擦や加熱により電気を帯びる性質も備えています。
これにより古くから特別な力を持つ石とされ、スピリチュアルな用途でも重視されてきました。

バーデライトは色味と結晶構造の安定性から、宝飾用としての評価も高く、加熱処理されていない自然色のものが特に重宝されます。
紫外線や湿気に対しても安定性があり、適切な管理で長期にわたってその美しさを保つことができます。

和名	電気石
英名	Verdelite (Green Tourmaline)
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約7.0～7.5
結晶	三方晶系
組成	NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4

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