インディゴライト（ブルートルマリン）とは

インディゴライト（ブルートルマリン）とは、深く澄んだ青色を呈するトルマリンの一種で、その名前は藍染めを意味する「インディゴ」に由来します。
青色のトルマリンの中でも特に濃く、青紫やネイビーブルーに近い色合いを持つ個体が多く見られます。
透明度が高いものは非常に美しく、まるで静かな深海を思わせるような落ち着いた印象を与えます。

希少性が高く、大粒で濃色のものは特に価値があり、宝飾品として高く評価されています。
また、光源の種類や角度によって微妙に色が変化する性質を持つため、観賞用としても人気があります。
10月の誕生石であるトルマリンの中でも、青色は特に洗練された印象を持ち、知的でクールな印象を与えることから、幅広い層に支持されています。

意味・効果・言い伝えなど

インディゴライトは、知性と直感の調和を象徴する石とされ、冷静な判断力と深い洞察力をもたらすと信じられています。

• 「思考力の向上」混乱した思考を整理し、論理的に物事を捉える力を高めるとされます。
• 「直感の強化」心の奥に眠る直感力を引き出し、的確な判断を助けるといわれます。
• 「精神の浄化」不要な感情を手放し、心の静けさを取り戻すとされています。

インディゴライトは古代より「叡智の石」として尊ばれ、真理を見極める目を授けると語り継がれてきました。

色（カラー）

インディゴライトは深みのあるブルーからネイビーブルー、やや紫がかった青までの色調を持ち、光の加減や見る角度によって微妙に色味が変化し、透明度の高い個体は特に美しく輝きます。

原産地

ブラジル、マダガスカル、アフガニスタン、モザンビークなど

運気・石言葉

運気

学業成就	知識の習得を助け、集中力を高める石とされています。
癒やし	精神の安定を促し、落ち着いた思考をもたらすといわれています。
厄除け・魔除け	混乱や誤判断を避け、冷静な判断を保つ助けになると信じられています。

石言葉

• 「叡智」深い理解と冷静な思考力を象徴するとされています。
• 「直感」本質を見抜く力を高め、的確な行動を導くとされます。
• 「真実」物事の核心に迫る洞察力を授けるといわれています。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

インディゴライトは比較的安定した鉱物のため、多くの浄化方法に適していますが、長時間の直射日光は退色の可能性があるため、太陽光での浄化は短時間にとどめるのが安全です。

鉱物データ

インディゴライトは、トルマリン族のうち青色を呈する種類を指し、主にアルミニウムを多く含むエルバイト系に属するケイ酸塩鉱物です。
結晶構造は三方晶系に属し、青紫から深い藍色を帯びたカラーが特徴です。

この鉱物は、ペグマタイト鉱床に見られるホウ素やアルミニウムを含む熱水環境で形成されます。
鉱液中でのナトリウム、アルミニウム、ケイ素、ホウ素などの成分が結晶化し、トルマリン構造を形成する過程において、微量の鉄やチタンの存在が青色発色の要因とされています。
これにより、結晶は透明感のある深い青を呈し、見る角度や光源の違いで微妙に色が変化する多色性を持ちます。

インディゴライトの結晶は柱状で条線を持ち、内部に液体インクルージョンなどを含むこともあります。
屈折率や比重は他のトルマリンと同様に安定しており、物理的にも硬度が高く、モース硬度は約7.0〜7.5です。
このため、アクセサリー用にも適しており、日常的な使用にも十分な耐久性を備えています。

また、トルマリン特有の焦電性および圧電性も有しており、加熱や圧力により電気を帯びる性質があります。
これにより、古くから霊的・電気的特性を持つ鉱物としても注目されてきました。
特に、インディゴライトはその冷静さと静謐さを感じさせる色合いから、精神的な安定や集中を必要とする場面に適した石と考えられています。

インディゴライトの天然色は一般的に高く評価され、人工的な加熱処理はあまり施されません。
紫外線や高温に対しても安定しており、取り扱いも比較的容易です。
このように、インディゴライトは化学的、物理的に優れた安定性と、美しい発色を併せ持った鉱物として、宝飾用途と鉱物学の両面から高い評価を得ています。

和名	電気石
英名	Indicolite (Blue Tourmaline)
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約7.0～7.5
結晶	三方晶系
組成	NaAl2Al6(BO3)3Si6O18(OH)4

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