アメジストとは

アメジストは、古代から高貴な色とされる紫色を持つ石として、多くの人々に愛されてきました。
その美しい紫色は、情熱の赤と冷静の青が混ざり合った色であり、心のバランスを整える象徴とされています。
また、アメジストは2月の誕生石としても知られ、誠実や心の平和を象徴する石言葉を持ちます。

アメジストの外観は、淡いラベンダー色から濃い紫色までさまざまな濃淡があり、透明感のあるものほど高品質とされています。
また、結晶内に色の濃淡が帯状に現れる「カラーバンド」と呼ばれる模様が見られることもあります。
このような特徴から、アメジストはアクセサリーとしてだけでなく、観賞用の石としても人気があります。

意味・効果・言い伝えなど

アメジストは、心の平穏や精神的な安定をもたらすとされ、古くから多くの人々に愛されてきた石です。
その美しい紫色は、高貴さや誠実さの象徴とされ、身に着けることで内面のバランスを整える助けになると信じられています。

• 「心の浄化」ネガティブなエネルギーを排出し、ポジティブなエネルギーに変換するとされています。
• 「魔除け」悪い存在から身を守る効果があると信じられています。
• 「癒やし」心を落ち着け、ストレスや不安を和らげる効果があるとされています。
• 「恋愛成就」誠実さや真実の愛を象徴し、恋愛成就のお守りとしても用いられています。

アメジストにまつわる言い伝えとして、古代ギリシャの神話があります。
酒の神ディオニュソスが怒りにまかせて虎を放とうとした際、女神アルテミスが一人の乙女を守るために水晶へと変えました。
ディオニュソスがその水晶にワインを注ぐと、美しい紫色になり、これがアメジストの始まりとされています。
この神話から、アメジストは「酔わない石」として知られ、酩酊を防ぐお守りとされてきました。

色（カラー）

アメジストは、一般的に紫色を基調としており、色の濃淡には幅があります。
淡いラベンダー色から濃いロイヤルパープルまで、豊かなバリエーションを持ち、透明感が高いものほど評価されています。
鉄分の含有量や自然環境の影響で発色し、紫色の中にわずかな赤みや青みを帯びることもあります。
光の加減で色が微妙に変化することがあり、その神秘的な美しさが多くの人々を魅了しています。

原産地

ブラジル、ザンビア、ウルグアイ、ロシア、マダガスカルなど

運気・石言葉

運気

恋愛運	真実の愛を育み、恋愛関係の調和を促進します。
癒やし	精神的な安定をもたらし、ストレスや不安を和らげます。
厄除け・魔除け	邪悪なエネルギーから身を守り、心身の浄化を助けます。
学業成就	集中力や知性を高め、学業や仕事の成功をサポートします。

石言葉

• 「誠実」自分自身や他人に対する誠実さを高め、信頼関係を築きます。
• 「心の平和」ストレスや不安を和らげ、穏やかな心を保ちます。
• 「真実の愛」パートナーとの深い絆を築き、愛情を育みます。
• 「高貴」品位と尊厳を象徴し、自己肯定感を高めます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	◯

アメジストは紫外線に弱いため、太陽光による浄化は避けてください。

鉱物データ

アメジストは、二酸化ケイ素を主成分とするケイ酸塩鉱物であり、石英の一種です。
その特徴的な紫色は、微量の鉄イオンが結晶構造内に取り込まれ、自然界での放射線照射により発色するとされています。
この紫色は、淡いラベンダー色から濃い紫色までさまざまな濃淡が存在し、色合いの違いによって価値が変わることがあります。

アメジストは、モース硬度7の比較的硬い鉱物であり、アクセサリーとしての加工や日常使用にも適しています。
また、特定の産地で採れるアメジストを加熱処理や放射線処理することで、紫色から緑色に変化させた「グリーンアメジスト（プラシオライト）」と呼ばれる変種も存在します。
このような処理は、色合いを変えるために行われることがありますが、一般的に流通しているアメジストには、加熱処理や染色処理などの人工的な処理が施されている場合があります。

和名	紫水晶
英名	Amethyst
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約7.0
結晶	三方晶系
組成	SiO2

アメジストのアクセサリー・ビーズ等はこちら

この記事を書いた人