ダルメシアンジャスパーとは

ダルメシアンジャスパーは、アイボリー色の地に黒い斑点模様が特徴的な天然石で、その外観が犬のダルメシアンに似ていることから名付けられました。
「ジャスパー」という名前がついていますが、実際には長石・石英・角閃石などが集合した「アプライト」という岩石です 。

アゲート・カルセドニー・ジャスパーの違いとは？

アゲート（瑪瑙）、カルセドニー（玉髄）、ジャスパー（碧玉）は、いずれも主成分が二酸化ケイ素である石英の微細結晶が集合してできた「潜晶質」という特徴を持つ鉱物で、カルセドニーグループに属します。
カルセドニーグループとは、潜晶質の石英自体を指すグループで、その中にアゲート、カルセドニー、ジャスパーと細分化されています。
これらは化学的組成に大きな違いはありませんが、外観や結晶構造、生成過程における含有物や模様の有無によって分類され、それぞれ異なる名称が与えられています。

カルセドニーは最も基本的な形態で、半透明で模様のない均一な色調を持つカルセドニーを指します。
模様がないため清楚で静かな印象を与える石です。

一方、アゲートはこのカルセドニーに模様が入ったものを指し、多くは褐色や白、灰色などの層が交互に重なった、まるで年輪のような縞模様を示します。
模様の入り方や色合いによって、レースアゲートやモスアゲートなど、様々な名称が付けられています。

ジャスパーは、カルセドニーに微細な不純物（鉄分やクロムなど）を含んで濁った色合いとなったもので、通常は深緑や暗緑色、赤褐色、黄褐色などを呈し、不透明であるのが特徴です。
陶器のような質感を持ち、古来より彫刻や装飾品、護符に用いられてきました。

このように、三者は主成分こそ共通していますが、その見た目の違いから明確に分類され、それぞれが持つ美しさと用途に応じて使い分けられてきた歴史を持っています。
現代でもアクセサリーや装飾品の素材として人気があり、それぞれの特性を理解することで、より魅力的な選択が可能になります。

意味・効果・言い伝えなど

ダルメシアンジャスパーは「戒めの石」と呼ばれ、持ち主が過ちを繰り返さないように注意を促し、自己改善を助けるとされています 。

• 「自己反省」過ちを認識し、改善へと導く力があるとされる。
• 「目標達成」努力を積み重ねる人をサポートするとされる。
• 「感情の安定」感情をうまくコントロールするよう促すとされる。
• 「判断力の向上」思考力と判断力を高めるとされる。

目標に向かって努力する人の力になってくれるとされ、合格祈願や必勝祈願などのお守りにもおすすめのパワーストーンとされています 。

色（カラー）

アイボリーをベースにブラックの斑点が散らばった外観を持ちます。
ベースカラーの濃淡や色合い、斑点の多さなどには個体差があり、同じ石でも異なる表情を見せることが特徴です 。

原産地

ブラジル、インド、中国など

運気・石言葉

運気

仕事運	思考力と判断力を高め、持ち主の人生に必要な決断をサポートするとされる。
学業成就	自己反省を促し、目標達成への努力を支えるとされる。
癒やし	感情をうまくコントロールするよう促すとされる。

石言葉

• 「戒め」過ちを繰り返さないよう注意を促すとされる。
• 「努力」目標に向かって努力する人を支えるとされる。
• 「自己改善」自己反省を促し、成長を助けるとされる。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

ダルメシアンジャスパーは比較的扱いやすい石であり、どの浄化方法でも問題ありません。

鉱物データ

ダルメシアンジャスパーは鉱物ではなく岩石に分類され、主に長石・石英・角閃石などの鉱物が混ざり合ってできた複合岩石です。
ジャスパー（碧玉）と呼ばれているものの、分類上はアプライト（細粒の花崗岩）であり、黒い斑点模様はしばしば角閃石の集合体によるものと考えられています。

鉱物学的には結晶構造をもたず、微細な結晶が不規則に混在する塊状の組成をしているため、明確な結晶系を示しません。
均質な組成ではないことから、性質にはややばらつきが見られますが、モース硬度は比較的高く、装飾品として十分な耐久性を備えています。

和名	–
英名	Dalmatian Jasper
鉱物分類	-（複合鉱物）
モース硬度	-（複合鉱物）
結晶	-（複合鉱物）
組成	-（複合鉱物）

ダルメシアンジャスパーのアクセサリー・ビーズ等はこちら

この記事を書いた人