シルバーオブシディアンとは

シルバーオブシディアンは、火山活動によって生成された天然ガラスであるオブシディアンの一種です。
この石は、漆黒の地色に銀色の輝きが浮かび上がる特徴的な外観を持ち、静かな気品と深い趣を感じさせます。
その美しさから、アクセサリーや装飾品としても人気があります。
シルバーオブシディアンは、近年知られるようになった非常に珍しいストーンで、見た目はハイパーシーンと似ていますが、ハイパーシーンがメタリックで力強い輝きを放つのに対し、シルバーオブシディアンは夜の水面に浮かぶ月光のような優しげな輝きを持っています。

意味・効果・言い伝えなど

シルバーオブシディアンは、持ち主の内面を照らし出し、自分自身を見つめなおす手助けをしてくれる石です。
本当の自分とはなにか、自分はどう在るべきかといったことに悩んだとき、シルバーオブシディアンはその答えを出す手助けをしてくれるでしょう。
また、精神と肉体の結びつきを強くし、心身のエネルギーを整え・安定させる力をもつとされています。

• 「内省と自己洞察」 自分自身を見つめ直し、内面の真実に気づく手助けをします。
• 「精神と肉体の調和」 心身のエネルギーを整え、安定させる力があります。
• 「魔除け・厄除け」 強い守護の力があるとされ、魔除け・厄除けのお守りとしても親しまれています。
• 「感情の浄化」 混乱した感情や思考を鎮め、ネガティブな感情や思考を払拭します。
• 「直感力と判断力の向上」 潜在能力を開花させ、直感力と判断力を高める効果があるとされます。

古代ギリシャの宝石賛美書であるオルフェウスの「リティカ」には、オブシディアンについて「松脂にこの石と他の二つのものを混ぜて火の上に撒くと、未来を予言する力をもたらす」と記述されています。
このように、オブシディアンは古くから神秘的な石として知られ、未来を見通す力があると信じられていました。

割れ口は貝殻状断口を示し、非常に鋭利であるため、古代の石器文化において石器の材料として重宝されていました。
現代でも実用されており、手術用のメスや剃刀として使われることがあります。

色（カラー）

シルバーオブシディアンは、黒色を基調とした地色に、銀色のシラー（光の反射による輝き）が浮かび上がる特徴的な外観を持つ天然石です。
この銀色の輝きは、まるで銀河のような幻想的な印象を与え、見る角度や光の当たり具合によって表情を変えるため、非常に魅力的です。
また、チョコレート色に近い黒地にシルバーの輝きが広がるものもあり、個体によって異なる色合いを楽しむことができます。

原産地

メキシコ、アメリカ、アイスランドなど

運気・石言葉

運気

仕事運	自己洞察力を高め、冷静な判断力を養うことで、ビジネスシーンでの成功をサポートします。
厄除け・魔除け	ネガティブなエネルギーや災厄から身を守る力があるとされ、強力なお守りとして用いられます。
癒やし	心身のバランスを整え、内面的な安定と平穏をもたらす効果が期待されます。

石言葉

• 「本質を見通す力」 自己の内面や物事の核心を見極める洞察力を象徴します。
• 「直感」 潜在的な能力を引き出し、直感力を高めるとされています。
• 「鎮静化」 激しい感情を鎮め、冷静さを保つ助けとなります。
• 「魔除け」 邪気や悪意から身を守る護符としての力があると信じられています。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

どの浄化方法でも可能です。

鉱物データ

シルバーオブシディアンは、火山活動により生成される天然ガラスの一種です。
オブシディアンとして知られるこの石は、主に二酸化ケイ素を主成分とし、溶岩が急速に冷却される際に結晶化する時間を持たないため、非晶質構造を有します。
結晶構造を持たないガラス質の組織は、自然界における急冷の産物であり、マグマから形成された溶融物質が瞬時に固化することで誕生します。

オブシディアンの化学的な主成分は二酸化ケイ素ですが、火山活動の性質や生成された環境条件により、アルミニウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マグネシウムなどの微量元素を含むことが知られています。
これらの微量成分は、非晶質ガラス内に微細に分散しており、物理的・光学的特性に微妙な影響を与えます。
シルバーオブシディアンの銀色の光彩は、内部に含まれる気泡や結晶化しなかった鉱物成分による光の散乱や反射の結果であるとされ、生成時の冷却条件や化学組成のわずかな変化により発現します。

ガラス質の性質上、オブシディアンは硬度が比較的高く、割れ口は貝殻状断口（貝殻状の曲面を持つ滑らかな断口）を示します。
この貝殻状断口は、古代の石器文化において石器の材料として重宝された理由の一つでもあります。
ガラスのような均一な非晶質構造は、内部に応力を蓄積しやすく、衝撃により鋭利な割れ口が生じます。

結晶構造を持たないため、鉱物標本として分類する際には「鉱物」ではなく「天然ガラス」というカテゴリーに属し、他の鉱物結晶とは根本的に異なる特徴を示します。

和名	黒曜石
英名	Silver Obsidian
鉱物分類	天然ガラス
モース硬度	約5.0～6.0
結晶	非晶質
組成	SiO2

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