ピンクコーラルとは

レッドコーラル（珊瑚）とは、海中に生息するサンゴ虫と呼ばれる小動物が長い年月をかけて形成する生体鉱物で、宝石やパワーストーンとして古くから用いられてきました。
日本では仏教の経典において七宝の一つに数えられ、江戸時代にはかんざしや根付などの装飾品として重宝されていました。

パワーストーンとして流通しているピンクコーラルの多くは、自然な色合いを模倣するために染色加工が施されているものが一般的です。
3月の誕生石としても知られ、贈り物やお守りとしての人気も高いです。

意味・効果・言い伝えなど

ピンクコーラルは、心を穏やかにし、愛情や優しさを育むとされています。
また、創造力を高め、人間関係を円滑にする助けとなるとも言われています。
そのため、恋愛成就や家庭円満のお守りとしても人気があります。

• 「安産・子宝」産後の「さんご」との語呂合わせから、出産や子育てのお守りとされる。
• 「魔除け・厄除け」古くから災難や病気から身を守る護符として用いられてきた。
• 「心の癒し」緊張や不安を和らげ、心のバランスを整える効果があるとされる。
• 「創造力の向上」潜在能力を引き出し、新しいアイデアや発想を促すとされる。
• 「人間関係の改善」コミュニケーション能力を高め、良好な人間関係を築く助けとなる。

ヨーロッパでは、ピンクコーラルは子供を守るお守りとして用いられ、インドでは厄除けや魔除けのお守りとされてきました。
また、船乗りたちの間では、航海の安全を祈る護符として身に着けられていたと伝えられています。

色（カラー）

ピンクコーラルは、淡い桃色からサーモンピンク、オレンジがかったピンク色まで、さまざまな色合いがあります。
表面には微細なサンゴの孔状構造や模様が見られることが多く、個体によりわずかに白色や黒色の斑が混ざることもあります。

パワーストーンとして流通しているものの多くは染色処理したものであり、均一な色を呈しています。
表面には独特の艶があり、磨くことで美しい光沢を放ちます。

原産地

イタリア、中国、台湾など

運気・石言葉

運気

恋愛運	愛情を育み、恋愛成就をサポートするとされる。
健康運	心身のバランスを整え、健康維持を助けるとされる。
人間関係	コミュニケーション能力を高め、良好な人間関係を築く助けとなる。
安産祈願	出産や子育てのお守りとして、母子の健康を祈願する。

石言葉

• 「愛情」深い愛情を育み、心を満たす。
• 「幸福」幸せな人生を築く力を与える。
• 「長寿」健康と長生きを象徴する。
• 「聡明」知恵と洞察力を高める。
• 「確実な成長」着実な成長と発展を促す。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	✕

日光は退色や乾燥によるヒビの原因となるため避けてください。
また、コーラルは炭酸カルシウム質のため水に弱く、変質や脆化の恐れがあります。

鉱物データ

ピンクコーラルは生体鉱物に分類されます。
これは、生物が自らの体の一部として鉱物成分を析出・形成する物質のことを指します。
ピンクコーラルの場合、サンゴ礁を構成するサンゴ虫が、炭酸カルシウムを骨格として沈着させ、それが長い時間をかけて硬化して珊瑚へと変化したものです。
生体由来でありながら無機的な鉱物特性も有しているという、自然界における有機と無機の境界に位置づけられる特殊な存在です。
パワーストーンとして流通しているピンクコーラルの多くは、自然な色合いを模倣するために染色加工が施されているものが一般的です。

結晶構造を持たない非晶質であり、そのため加工時には方向性のない脆さと柔らかさを示します。
モース硬度は約3.5と比較的低く、傷つきやすい性質を持つため、取り扱いには細心の注意が必要です。

地質学的な鉱物とは異なり、ピンクコーラルは「成長」という生物的プロセスを経て形成されます。
海中のカルシウムイオンと炭酸イオンがサンゴの体内で反応し、炭酸カルシウムとして沈着されることで骨格が構成されます。
また、サンゴは海中のpHや水温、光の影響を強く受けるため、ピンクコーラルの品質や色調もそれらの自然条件に大きく左右されます。

和名	珊瑚
英名	Pink Coral
鉱物分類	生体鉱物
モース硬度	約3.5
結晶	非晶質
組成	CaCO3

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