レピドライト（リチア雲母）とは

レピドライトとは、和名ではリチア雲母と呼ばれる天然石で、雲母グループに属し、リチウムを多く含むことから特徴的な紫色やピンク色を呈し、光を受けてきらきらと輝く美しい外観を持っています。
雲母特有の層状構造により、滑らかで柔らかい質感を持ち、プレート状や鱗片状で産出されることが多いです。

その柔らかな色合いと光沢感から、見た目にも優しさと安心感を与える存在とされ、アクセサリー素材や観賞石として人気があります。
特にパステルカラーの紫系統の発色が美しいものは希少価値が高く、ハート型や丸玉など様々な形状で親しまれています。
心を和ませる雰囲気があり、装飾的な魅力とともに感情面での癒しの印象を与えるパワーストーンです。

意味・効果・言い伝えなど

レピドライトは「心の安らぎと癒し」を象徴し、精神的な疲れを和らげる効果があるとされています。

• 「ストレス緩和」日常の緊張や不安を和らげてリラックスを促します。
• 「感情の安定」気分の波や情緒の乱れを整える助けになります。
• 「直感力向上」内なる声を聴きやすくし、自己洞察を深める補助になるとされます。

古くからレピドライトは「心の平穏をもたらす石」として、感情のバランスを保つお守りに使われてきました。
特に紫色の落ち着いた色合いが「心の柔らかさ」を象徴するとされ、持ち主の精神を穏やかに導くと伝えられています。

色（カラー）

レピドライトは主に淡い紫色やライラックカラーを呈し、ピンクがかったものやグレー寄りの色調を含むこともあります。
結晶は鱗片状で、光を受けると細かな反射によってラメのようにきらめく特徴があります。
表面には銀白色や真珠光沢を帯びるものもあり、全体としてやわらかく優しい色合いが印象的です。

原産地

ブラジル、アフガニスタン、マダガスカル、アメリカ、ジンバブエなど

運気・石言葉

運気

癒やし	柔らかな色合いが心を落ち着かせ、精神の安定を助けるとされます。
健康運	精神のバランスが整うことで心身の健やかさを保つ助けになります。
厄除け・魔除け	精神のバランスが整うことで心身の健やかさを保つ助けになります。

石言葉

• 「安らぎの光」心の不安を和らげ、穏やかさを取り戻す手助けになります。
• 「感情の調和」気持ちの波を整え、内面の安定を導くとされます。
• 「癒しの知恵」直感力と洞察力を育て、冷静な判断を促すといわれます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	✕

レピドライトは層状構造を持つため、流水による浄化は剥離や変質の原因となる恐れがあります。
太陽光にも弱く、退色の可能性があるため避けてください。

鉱物データ

レピドライトは、雲母グループに属する鉱物であり、ケイ酸塩鉱物の一種です。
リチウムを豊富に含む点が特徴的で、英名「Lepidolite」は、ギリシャ語の「lepidos（鱗）」に由来し、鱗片状に剥がれる構造にちなんで名付けられました。

この鉱物は単斜晶系に属し、柔らかく薄片状に剥離する性質があります。
その層状構造により、真珠光沢を帯びた独特の輝きを持ち、紫色やピンク、時には灰色がかった外観を示すことがあります。
リチウムを多く含むことから、工業的にはリチウムの原鉱としても重要であり、電池材料の原料として利用されることもあります。

生成環境としては、主に花崗岩質ペグマタイト中に産出しやすく、リチウムやフッ素を含む熱水環境で結晶化します。
そのため、同じ産地ではしばしばリチウム鉱物であるスポジュメンやトリフェーンなどと共に見られます。
また、レピドライトは酸や水分にやや弱く、保存や取り扱いの際には注意が必要です。

自然界での色のばらつきは、リチウムや鉄、アルミニウムなどの含有量の違いによって生じ、色調や光沢の変化にもつながります。
こうした点から、鉱物コレクターにとっても個体差の美しさを楽しめる石であり、科学的にも装飾的にも関心を集めています。
視覚的な美しさに加え、構造や成分の面からも興味深い特徴を備えた鉱物といえます。

和名	リチア雲母、鱗雲母
英名	Lepidolite
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約2.5〜3.5
結晶	単斜晶系
組成	K(Li,Al)3(Si,Al)4O10(F,OH)2

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