ターコイズとは

ターコイズは、空色から青緑色までの独特な色合いをもつリン酸塩鉱物で、古代より守護と幸福を象徴するパワーストーンとして親しまれています。
人類史の中で最も古くから愛用された鉱物のひとつであり、エジプトやペルシアの装飾文化にも用いられました。

穏やかな波動を持つ石とされ、持つ人に平和な心と勇気を与えると信じられています。
現代ではアクセサリーとしても人気が高く、その鮮やかな色彩が心を明るく導くといわれています。
12月の誕生石の一つでもあります。

意味・効果・言い伝えなど

ターコイズは、心の安定や平穏を象徴する石であり、混乱や不安を和らげ、感情を落ち着かせる意味を持つとされます。
また、勇気や自己表現を支える力を高める意味も込められています。
人と人との絆をサポートし、和の調和を促す存在とされます。

• 「癒し」心の傷や疲れを癒し、内面の安らぎをもたらすといわれます。
• 「護身」身を守る守護力を与え、危険やネガティブな影響から守るとされます。
• 「コミュニケーション向上」自己表現を助け、人との対話や理解を深める助けになるといわれます。

古代ペルシアでは、ターコイズを「天と大地の石」と呼び、空と大地を結ぶ石として神聖視されたと伝えられています。
また、中世ヨーロッパでは、旅の守護石として使われ、旅路の無事を願って身につけられたという言い伝えがあります。

色（カラー）

ターコイズは、明るく鮮やかなスカイブルーから緑がかったブルーまで、幅広い色調を示すパワーストーンです。
最も価値が高いとされるのは、不純物が少なく均一な空色をもつタイプで、滑らかで穏やかな印象を与えます。
銅の含有量が多いと青みが強く、鉄の割合が増えると緑色がかる傾向があります。

内部には黒色や褐色の網目模様（マトリックス）が入ることがあり、それが自然の風合いを引き立てます。
光沢はやや蝋状で、柔らかな質感を感じさせるのが特徴です。
全体として、明るく開放的な印象を与えるカラーの石です。

原産地

イラン、アメリカ、中国、エジプトなど

運気・石言葉

運気

厄除け・魔除け	危険や災いから身を守る力をもたらすとされます。
金運	物事を成功へ導き、豊かさを引き寄せる運気を促します。
健康運	心身の疲れを癒し、調和と活力をもたらすといわれます。

石言葉

• 「勇気」困難を乗り越え、前に進む力を与えます。
• 「友情」信頼と絆を深め、人とのつながりを強めます。
• 「守護」持ち主を守り、悪影響を遠ざける象徴です。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	✕

ターコイズは多孔質で吸水性が高いため、流水による浄化は避けるのが望ましいとされています。
また、強い直射日光は変色を招くおそれがありますが、短時間であれば問題ありません。

鉱物データ

ターコイズは、二次鉱物として岩石の亀裂や隙間に、地中の水溶液が浸透し析出することで形成されます。
銅を含む鉱物が酸性水溶液で溶け出し、周囲のリン酸イオンやアルミニウムと反応して生成されることが多く、比較的浅い地層で見られます。

結晶構造は三斜晶系に属しますが、明瞭な結晶を形成することは稀で、多くは塊状や皮状、腎臓状を示します。
組織は微細で隠微晶質のため、滑らかな質感をもちます。

色は主に銅イオンの影響で青〜青緑色を示し、鉄の含有量が多いと緑色味が強くなります。
母岩中の酸化鉄鉱物が混ざると、斑点や網目模様が現れることもあります。
これらの色調は化学的要因によって決まるもので、環境によって微妙に変化します。

モース硬度は約5.0〜6.0で、比較的柔らかい部類に入ります。
ターコイズは多孔質であり、微細な空隙を含むために水分や油分を吸収しやすく、変色しやすい性質をもっています。
そのため、流通時には樹脂やワックスを用いた含浸処理によって安定化が図られることが多いです。

和名	トルコ石
英名	Turquoise
鉱物分類	リン酸塩鉱物
モース硬度	約5.5 ～ 6.0
結晶	三斜晶系
組成	CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O

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