ジェダイト（硬玉翡翠）とは

翡翠とは、美しい光沢と深みのある色合いが魅力のパワーストーンで、特に緑色のものが広く親しまれています。
落ち着いた印象と神秘的な風合いを持つことから、古くから装飾品やお守りとして用いられてきました。

翡翠には「硬玉（ジェダイト）」と「軟玉（ネフライト）」の二種類があり、鉱物としてはまったく異なる組成を持ちますが、どちらも翡翠と言う名前がついています。
この記事では「硬玉（ジェダイト）」を対象とし、その特性や魅力について扱います。

また、翡翠は5月の誕生石にも選ばれており、成長や調和の象徴として大切にされています。

意味・効果・言い伝えなど

ジェダイトは、調和と徳を象徴する石とされ、人格を高めながら穏やかな心を育む存在として尊ばれています。

• 「精神の安定」内面の不安や迷いを鎮め落ち着きをもたらすとされます。
• 「人間関係の調和」対話や協調性を助け円滑な関係構築に寄与するとされます。
• 「目標達成の支援」努力を後押しし忍耐力を育てるとされます。

ジェダイトは古くから高貴な石とされ、身につける者に品格と幸福をもたらすと語り継がれてきました。
特に護符や儀礼の道具として重宝され、魂を守る石と信じられてきた歴史があります。

色（カラー）

ジェダイトは本来は白色を呈する鉱物であり、純粋なヒスイ輝石には発色元素が含まれていないため、無色や白色が基本の色合いです。
そこに微量のクロムや鉄などが加わることで、緑、紫、青、黄、黒など多彩な色相が生じます。
特に緑色のものが一般的に知られていますが、色のバリエーションは非常に豊富です。

原産地

日本（新潟県糸魚川市）、ミャンマー、グアテマラなど

運気・石言葉

運気

健康運	心身の調和を保ち内面から健やかさを引き出すとされます。
人間関係	協調性を高めて周囲との関係を円滑にする助けになるとされます。
学業成就	集中力と忍耐力を養い学びの成果を引き出すとされます。

石言葉

• 「調和」心と体のバランスを整えるとされます。
• 「忍耐」困難に立ち向かう強さを与えるとされます。
• 「高潔」品格や徳を高める力があるとされます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

ジェダイトは比較的安定した性質を持つため多くの浄化方法に対応します。
ただし長時間の太陽光照射や強い衝撃には注意が必要です。

鉱物データ

ジェダイトはケイ酸塩鉱物で、輝石グループに属する単斜晶系の鉱物です。
日本語では「ヒスイ輝石」とも呼ばれています。
ジェダイトは非常に緻密な繊維状結晶が絡み合う構造をしており、これによって高い靱性を持つことが特徴です。
特に宝飾用に用いられる場合は、半透明から透明で、滑らかな光沢と深みのある色合いが高く評価されます。

純粋なジェダイトは無色または白色を呈しますが、クロム、鉄、マンガンなどの微量元素が取り込まれることで、緑、紫、青、黄色、赤褐色、黒など多彩な色を示します。
これらの色は結晶構造に均一に分散して現れるため、色むらが少なく、美しく深い発色が得られるのが特徴です。
特に鮮やかな緑色はクロムによる発色で、いわゆる「翡翠色」として最も高く評価されます。

ジェダイトは主に高圧・低温の変成岩中で生成され、プレート境界における高圧変成作用によって形成されることが知られています。
これは日本の新潟県糸魚川市など、沈み込み帯に位置する地質環境で産出される理由の一つでもあります。
産出状態としては、塊状や粒状が多く見られ、結晶としての形状は非常に稀です。

また、ジェダイトはその高い耐久性と美しさから、古代より装飾品や祭器として用いられてきた歴史を持ちます。
加工が困難なほど硬く靱性に優れるため、精緻な研磨技術が必要とされます。
現代においても、研磨や彫刻に高度な技術が求められ、価値ある工芸素材とされています。

このようにジェダイトは、化学的、構造的、地質学的観点においても非常に興味深い鉱物であり、その多様な色合いと歴史的背景から、単なる装飾鉱物を超えた存在感を持つ鉱物といえます。

和名	硬玉翡翠
英名	Jadeite
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約6.5〜7.0
結晶	単斜晶系
組成	NaAlSi2O6

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