ラビットヘアーフローライトとは

ラビットヘアーフローライトとは、フローライトの内部に非常に細かい線状のインクルージョンが無数に入り込み、それがまるでウサギの毛のように見えることから名付けられた特別なタイプのパワーストーンです。
この独特の模様は、光に透かすと繊細な毛のように見え、透明感と幻想的な雰囲気を引き立てます。

その美しさと希少性から、アクセサリーとしての人気が高まりつつあります。
特に、内包物の入り方や色合いが一点ごとに異なるため、同じものが存在しない個性豊かな石として評価されています。

意味・効果・言い伝えなど

ラビットヘアーフローライトは、心を穏やかに整え、内面の気づきを促す意味を持つとされるパワーストーンです。
柔らかな線状模様が心を包み込み、精神の安定と深い思考を助ける象徴とされています。

• 「心の静けさ」感情を落ち着かせ、穏やかな状態へと導きます。
• 「直感力の強化」内面の声に気づく力を高めるとされます。
• 「思考の明瞭化」複雑な感情や考えを、整理しやすくするといわれます。

ラビットヘアーフローライトは、昔から「心の奥に眠る優しさを呼び覚ます石」といわれてきました。
ウサギの毛のような内包物は、静かな心と調和をもたらす象徴とされ、大切に扱われてきたと伝えられています。

色（カラー）

ラビットヘアーフローライトは、淡いグリーン、パープル、イエローやクリアカラーを基調としています。
そこに、ウサギの毛のような細く繊維状の白色または薄茶色のインクルージョンが浮かび上がることで、石全体に幻想的で繊細な模様が見られます。
模様の入り方や濃淡は個体ごとに異なり、透明感のある結晶内にランダムなラインが浮遊しているように映るのが特徴です。

原産地

中国、メキシコ、アメリカなど

運気・石言葉

運気

癒やし	緊張を緩めて心を穏やかに整える助けになるとされています。
人間関係	繊細な感受性を高めて対人の調和をもたらすといわれています。
学業成就	思考を整えて学びに集中する環境を整えると信じられています。

石言葉

• 「内面の静寂」心を鎮めて本当の気持ちに気づかせるとされています。
• 「繊細な共感」他者の気持ちを丁寧に受け止める力を象徴します。
• 「思索と癒やし」考えすぎを緩和しながら精神を優しく癒やすとされます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	✕

フローライトは紫外線に弱く太陽光で退色する恐れがあるため避けてください。
また、流水にもやや溶けやすいため月光浴やセージでの浄化が最適です。

鉱物データ

ラビットヘアーフローライトは、フローライトの結晶中に細かい線状の内包物が入り込んだ構造を持つ、鉱物学的に興味深い変種です。
主成分はフッ化カルシウムであり、鉱物分類上はハロゲン化鉱物に該当し、結晶は立方晶系に属しています。
完全な八面体劈開を示すことで知られ、その結晶構造は非常に高い対称性を持っています。

この鉱物は熱水鉱床環境において形成され、熱水中に溶解しているカルシウムイオンとフッ化物イオンが化合し、徐々に結晶として成長します。
成長過程では、化学成分の変化や温度・圧力の揺らぎによって、結晶成長が一時的に停止し、再開されることがあります。
その際に、周囲の微細な鉱物粒子やクラックが成長面に取り込まれ、細く繊維状の模様として内部に残されることがあります。
これがラビットヘアーと呼ばれる構造の起源であると考えられています。

内包される物質は、鉄分を含む鉱物や粘土鉱物、あるいは酸化鉱物などであることが多く、これらが線状あるいは羽毛状の模様を形成する要因となっています。
成長の方向性に沿って分布するため、結晶の内部構造を詳細に観察することで、成長の履歴や変動環境を読み取る手がかりとなります。

また、フローライトは紫外線に対して蛍光性を示す鉱物でもあり、内包物の有無や種類、構造によって発光の強度や色調が変化することがあります。
ラビットヘアーフローライトにおいても、この性質は結晶構造や内部組成を知るための分析対象として注目されています。

取り扱いには注意が必要で、モース硬度が約4.0と比較的低く、完全な劈開を持つため、外力により割れやすい性質があります。
保存や加工の際には慎重な取り扱いが求められます。

和名	蛍石
英名	Rabbit Hair Fluorite
鉱物分類	ハロゲン化鉱物
モース硬度	約4.0
結晶	立方晶系
組成	CaF2

ラビットヘアーフローライトのアクセサリー・ビーズ等はこちら

この記事を書いた人