コーラル（珊瑚）とは

コーラル（珊瑚）は、海洋生物であるサンゴの骨格部分が長い年月をかけて堆積・硬化したもので、宝石や装飾品として古くから親しまれています。
鉱物ではなく生体鉱物に分類され、特に赤やピンクの色合いが美しいものは、宝飾品として高い価値を持ちます。

外観的には、コーラルは滑らかな質感と温かみのある色合いが特徴です。
赤やピンク、白などの色があり、また染色や加工によって自然には見られない独特な色合いも作られ、ビーズやカメオ、彫刻など多様な形で使用されています。
3月の誕生石としても知られ、贈り物やお守りとしての人気も高いです。

意味・効果・言い伝えなど

コーラルは、海の中で育つことから、強い生命力の象徴とされています。
このため、健康や不老長寿、家庭運、海の安全に関係する意味があると考えられています。
古くから船乗りの間でお守りとして使われ、大切に扱われてきました。

• 「生命力の向上」持ち主の生命力を高め、健康を促進するとされています。
• 「魔除け・厄除け」ネガティブなエネルギーから守り、災難や病気を遠ざける効果があると信じられています。
• 「安産・子宝」語呂合わせから、産後の回復や安産のお守りとして用いられています。
• 「恋愛運の向上」愛情を深め、恋愛関係を長続きさせる効果があるとされています。
• 「心の安定」不安や緊張を和らげ、心を落ち着かせる効果があると信じられています。

コーラルは、古代から魔除けやお守りとして用いられてきました。
特に赤いコーラルは、血の色に似ていることから、生命力や健康を象徴するとされ、船乗りや妊婦のお守りとして重宝されてきました。
日本では「産後（さんご）」の語呂合わせから、出産後の女性の健康を守る石とされています 。

色（カラー）

コーラルは様々なカラーバリエーションが存在し、染色処理などの人工処理を含めると非常に多種多様です。
代用的なカラーはレッドコーラル、ピンクコーラルです。

原産地

日本、イタリア、台湾、中国など

運気・石言葉

運気

恋愛運	愛情を深め、良好な人間関係を築く助けとなるとされています。
健康運	心身のバランスを整え、健康を維持するサポートをすると信じられています。
安産祈願	出産や子育てのお守りとして、母子の健康と安全を願う際に用いられます。
子宝	子宝に恵まれるよう願う際のお守りとして選ばれることがあります。
癒やし	ストレスや不安を和らげ、心の平穏を保つ効果があるとされています。

石言葉

• 「母性愛」愛情深く包み込む力を象徴する。
• 「安産」出産の安全と母子の健康を願う意味を持つ。
• 「長寿」健やかに長生きすることを象徴する。
• 「幸福」心身の調和から得られる穏やかな幸せを表す。
• 「愛情」他者を思いやる優しさや親密さを示す。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	✕	◯	✕

日光は退色や乾燥によるヒビの原因となるため避けてください。
また、コーラルは炭酸カルシウム質のため水に弱く、変質や脆化の恐れがあります。

鉱物データ

コーラルは、鉱物ではなく生体由来の物質であり生体鉱物に分類されます。
これは、鉱物が一般に無機的な地質環境下で結晶成長するのに対し、コーラルはサンゴ虫の骨格が基になって形成されるためです。
その骨格は主に炭酸カルシウムで構成されており、結晶構造はアラゴナイト型に分類されることが多いものの、天然のコーラルは非晶質に近い微結晶集合体として存在する場合がほとんどです。

モース硬度はおおよそ3.5であり、非常に柔らかく、加工がしやすいという特徴があります。
そのため、古代よりビーズやカメオ、彫刻などに広く用いられてきました。
自然環境においては長年にわたり堆積・硬化する過程を経て、宝飾用の素材としてのコーラルが形成されます。

地球上では主に温暖な海域、特に日本近海、地中海、南太平洋などに広く分布し、海洋環境や水質、光量などの条件によってその成長が左右されます。
なお、環境保護の観点から近年では天然の珊瑚採取に厳しい規制が設けられており、多くの装飾品は養殖珊瑚や染色加工された素材が用いられるようになっています。

和名	珊瑚
英名	Coral
鉱物分類	生体鉱物
モース硬度	約3.5
結晶	非晶質
組成	CaCO3

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