ブロンザイトとは

ブロンザイトとは、輝石グループに属する天然石で、和名を「古銅輝石」と言います。
主に鉄とマグネシウムを含み、黄褐色～茶色地にゴールドやブロンズの光沢が木目模様のように見えるのが特徴です。
「ブロンザイト」と言う名称は流通名として用いられることが多く、鉱物学上では「エンスタタイト」や「フェロシライト」の固溶体として整理されています。

パワーストーンとしては「礼儀・礼節の石」として知られ、持ち主に誠実さや行動力を促し、目標達成や仕事運、人間関係の円滑化をサポートするとされます。
また、魔除けやネガティブな影響からの保護にも用いられることがあります。
見た目に重厚感があり、落ち着いた印象を与えるアクセサリーに適した石とされています。

意味・効果・言い伝えなど

ブロンザイトは、ネガティブな気持ちを取り払い、前向きなエネルギーを引き出すとされます。
自信がない方や周囲に流されやすい方に特に支持され、人との信頼関係を深める力があると伝えられています。
相手に対する誠実さや礼節を促す「礼儀・礼節の石」として知られています。

• 「行動力」疲れや不安に対して勇気を与え、行動を後押しします。
• 「誠実さ」内面の素直さや信頼性を高め、人間関係を整えます。
• 「洞察力」物事の真実を見抜く判断力や決断力をサポートします。
• 「ストレス軽減」心身の緊張や不安を和らげ、落ち着きをもたらします。

ブロンザイトは、大地のエネルギーと宇宙の力をつなげる石とされ、持つ人の内なる平和とバランスを促すと語られています。
昔から、心が折れそうな状況や感情が乱れた時に用いられ、精神的な支えとなる言い伝えがあります。
特に若者や新しい挑戦に踏み出す人においては、「背中をそっと押してくれる存在」として頼られてきました。

色（カラー）

ブロンザイトは、濃い茶色を基調としたベースカラーを持ち、黄褐色からブロンズ（銅色）、ゴールドの輝きが散りばめられています。木目模様のような流れるような線状パターンや斑点が見られ、光の当たり方によって金属的な光沢や虹色のイリデッセンスが現れる個体もあります。全体的に落ち着いた色調でありながら、微細な輝きを宿す重厚感ある印象の石です。

原産地

ブラジル、アメリカ、オーストラリア、イギリス、南アフリカ、インドなど

運気・石言葉

運気

人間関係	誠実さや礼節を促し、信頼関係を築きます。
仕事運	行動力や積極性を高め、職場での評価や成果を促します。
学業成就	自信と継続力を高め、目標達成を後押しします。

石言葉

• 「礼節」他者への敬意や礼儀を重んじる心を育てる石言葉です。
• 「誠実」素直で真摯な姿勢を保持するよう促します。
• 「信頼」周囲からの信用を得る力を象徴する言葉として用いられます。
• 「成長」精神的・人間関係的な成長を助ける意味合いがあります。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	✕

流水は鉄分を含むブロンザイトの性質上、表面の酸化や変色を招く恐れがあるため避けることが望ましいとされています。

鉱物データ

ブロンザイトは、ケイ酸塩鉱物の中でも輝石グループに属する鉱物であり、斜方晶系に分類されます。
主な構成要素は二酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化鉄であり、特にマグネシウムを主成分とするエンスタタイトと、鉄を主成分とするフェロシライトの中間組成にあたる固溶体として自然界に存在します。
火成岩に広く見られ、地殻内の高温環境においてマグマの冷却に伴い結晶化する過程で形成されます。
プレートの沈み込み帯などの地質環境においても生成されることがあります。

地球内部の熱的・圧力的変化に応じて鉄とマグネシウムの含有比が変化し、それに伴って結晶の物理的性質や安定性にも違いが生まれます。
マグネシウムの含有量が高いものほど高温域で安定し、鉄の含有が進むとやや低温域でも安定的に存在できる傾向があります。
このような組成変化は、輝石グループに共通する特徴であり、ブロンザイトにおいても顕著です。

また、ブロンザイトはしばしば変成作用によって別の鉱物に変化することがあり、特に高圧下では角閃石などへの転移が確認されます。
これにより、地質学的な指標鉱物としても活用されることがあります。
微視的な観察では、内部に層状構造や双晶構造が見られることもあり、これらの特徴が鉱物学的な分類や生成環境の解析に利用されます。

和名	古銅輝石
英名	Bronzite
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約5.0～6.0
結晶	斜方晶系
組成	(Fe,Mg)2Si2O6

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