ソーシュライトとは

ソーシュライトは、主に中国の独山で産出されることから「独山玉」とも呼ばれる、緑色や白色のまだら模様を持つ岩石です。
この名称は、スイスの地質学者ホレス・ベネディクト・ド・ソシュールにちなんで名付けられました。

その組成にはゾイサイト、エピドート、アイドクレースなどの鉱物が含まれており、翡翠に似た外観を持つことから、翡翠の代用品として装飾品や彫刻に利用されてきました。

穏やかな色合いと模様から、癒しや安定を象徴する石として人気があります。
また、感情のバランスを整え、内面的な成長を促すと信じられています。

意味・効果・言い伝えなど

安定と調和を象徴する石とされ、心を落ち着けて穏やかな精神状態を保つためのサポートになるといわれています。
複数の鉱物が一体となった構造を持つことから、周囲との関係性を整え、内外のバランスを取る力を育てるとされます。

• 「精神の安定」不安や焦りをやわらげ、落ち着いた思考を保つ助けになるとされます。
• 「自己成長の促進」内面に意識を向け、自分自身と向き合う力を育てるといわれます。
• 「人間関係の調和」周囲との摩擦をやわらげ、円滑な関係を築く後押しをするとされます。
• 「持続的な意志力」物事を続ける根気や意志を支える石とされます。

中国では古来より「独山玉」として知られ、玉の一種として装飾品や祭器、工芸品に広く用いられてきました。
特に明清時代には皇帝の祭具や美術品として珍重され、富と高貴さを象徴する石とされてきた歴史があります。
大地の力と深いつながりを持つ石とされ、健康や長寿、家族の安泰を願うお守りとしても語り継がれています。

色（カラー）

ソーシュライトは、淡いグリーンから深緑、アイボリーホワイト、灰色、褐色などが混ざり合ったまだら模様を持つ岩石で、個体によって色の配置や濃淡が大きく異なります。
一般的には、緑系の主調に白や灰色の斑が入り込んだ模様が多く見られ、研磨されることで艶のある半光沢が現れます。
一部には淡い青緑や乳白色に近いものもあり、非常に自然味のある落ち着いた色合いが特徴です。
その複雑な模様と色彩の組み合わせが唯一無二の個性を生み出しています。

原産地

中国（独山）など

運気・石言葉

運気

癒やし	心を落ち着かせ、精神の安定と深いリラックスを促すとされる。
人間関係	協調性を育み、周囲との調和を保つ力を与えるといわれる。
健康運	気の巡りを整え、長寿や健康を願う守り石として用いられる。
厄除け・魔除け	古くから邪気を祓うと信じられ、家庭や個人の平安を守るとされる。

石言葉

• 「調和」人との関係を円滑にし、心の安定を保つ象徴とされる。
• 「穏やかさ」感情を和らげ、安らぎをもたらすとされる。
• 「長寿」健やかな暮らしと生命力を育む象徴とされる。
• 「浄化」負の気を祓い、清らかなエネルギーを保つとされる。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

ソーシュライトは比較的安定した性質を持っていますが、多成分岩石のため衝撃や急激な温度変化には注意が必要です。

鉱物データ

ソーシュライトは特定の鉱物ではなく、斜長石が熱水変質を受けたことで形成された複数の鉱物の集合体であり、鉱物学的には岩石名に近い扱いをされます。
特に中国の独山から産出されることから「独山玉」とも呼ばれ、古くから装飾や彫刻材料として重宝されてきました。

その構成は主にゾイサイトやエピドート、アルバイト、セリサイトなどで構成されており、石の見た目はグリーンからホワイトのまだら模様が特徴です。
石英やその他のケイ酸塩鉱物を含むことも多く、産地や採掘層によって含有成分や色合いにばらつきがあります。

硬度が比較的高く加工に適していることから、中国では古代より玉の一種として認識されており、玉器や印章、置物などさまざまな工芸品に使用されてきました。
また、翡翠に似た風合いを持つことから「中国翡翠」と呼ばれることもありますが、鉱物学的には硬玉翡翠とは全く異なります。

和名	独山玉
英名	Saussurite
鉱物分類	-（複合鉱物）
モース硬度	約6.0～6.5
結晶	-（複合鉱物）
組成	-（複合鉱物）

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