カンポ・デル・シエロ隕石とは

カンポ・デル・シエロ隕石は、アルゼンチン北部のチャコ州とサンティアゴ・デル・エステロ州の境界付近に位置する広大な隕石落下地域で発見された鉄隕石です。
この隕石は、約4,200〜4,700年前に地球に落下し、直径最大115メートルのクレーターを含む26以上のクレーターを形成しました。

この隕石は、主に鉄とニッケルから構成されており、カマサイトとテーナイトという2つの金属相が交互に層状に配列することで、ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる独特の模様を形成します。この構造は、隕石が宇宙空間で非常にゆっくりと冷却されたことを示す証拠であり、鉄隕石の特徴的な性質の一つです。

外観的には、カンポ・デル・シエロ隕石は金属光沢のある暗灰色から黒色の表面を持ち、酸でエッチングするとウィドマンシュテッテン構造が現れます。
また、表面には大気圏突入時に形成されたレグマグリプトと呼ばれる凹凸が見られます。

意味・効果・言い伝えなど

カンポ・デル・シエロは、「防御」や「神聖なる石」といった石言葉を持ち、持ち主をマイナスエネルギーから守る強力な守護石とされています。
また、宇宙から飛来したことから、未知の可能性や新しい価値観をもたらすと信じられています。

• 「マイナスエネルギーからの防御」ネガティブな波動や環境から持ち主を守り、精神的な安定をもたらすとされています。
• 「気力と活力の向上」心身の疲労を取り除き、内面からエネルギーを高める効果が期待されます。
• 「グラウンディングと目標の明確化」地に足をつけた生活を促し、自分自身の本質や目標を見つける手助けをするとされています。
• 「価値観の変革と潜在能力の開花」新しい考え方や潜在的な才能を引き出し、人生の方向性を明確にする効果があると信じられています。
• 「精神性の向上」目に見えないものを尊び、スピリチュアルと現実世界のバランスを取ることで、人生の幸福度を高めるとされています。

カンポ・デル・シエロは、アルゼンチンの原住民の間で「空から鉄の塊が降ってきた」という伝説があり、神聖なものとして崇められていました。
そのため、霊力を高める石として大切にされてきたと伝えられています。

色（カラー）

カンポ・デル・シエロ隕石は、銀灰色から黒みを帯びた鉄色を持ち、表面には鉄隕石特有の金属光沢が見られます。

原産地

アルゼンチン（チャコ州・サンティアゴ・デル・エステロ州の境界地域）

運気・石言葉

運気

厄除け・魔除け	強力な守護の力を持ち、外部からの邪気や災厄から身を守るとされています。
仕事運	意志を強く持ち、地に足をつけた行動を助け、仕事や目標達成を後押しすると信じられています。
健康運	心身のエネルギーを整え、気力や活力を引き出す力があるとされています。

石言葉

• 「守護」持ち主を力強く守り支えるとされています。
• 「意思の強化」意志を貫き目標達成を促す象徴とされています。
• 「新しい価値観」未知の可能性を開花させると信じられています。
• 「地に足をつける」現実的な行動と自己実現を後押しする力を持つとされています。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	✕

カンポ・デル・シエロ隕石は金属部分が多く含まれるため、流水は錆びやすく腐食の原因になります。
絶対に避けてください。

鉱物データ

カンポ・デル・シエロ隕石は、主に鉄とニッケルからなる鉄隕石であり、その主要な金属相はカマサイトとテーナイトです。
これらの金属相の結晶構造と化学組成について、以下の通りご説明いたします。

カマサイトは、体心立方晶系に属し、鉄とニッケルの合金で、ニッケル含有量は一般的に5〜10重量％とされています。
一方、テーナイトは、面心立方晶系に属し、ニッケル含有量は一般的に20〜65重量％とされています。

また、カンポ・デル・シエロ隕石には、シュライバーサイトやトロイライトなどの副鉱物も含まれており、これらは隕石の形成過程や母天体の化学的環境を理解する上で重要な手がかりとなります。

和名	カンポ・デル・シエロ隕石（鉄質隕石）
英名	Campo Del Cielo Meteorite
鉱物分類	隕鉄・自然合金
モース硬度	約4.0〜5.0
結晶	カマサイト：体心立方晶系 テーナイト：面心立方晶系
組成	カマサイト：Fe90Ni10 テーナイト：Fe50Ni50

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