ネフライト（軟玉翡翠）とは

ネフライトとは、一般に「軟玉」とも呼ばれるパワーストーンで、ジェダイト（硬玉）と並んで翡翠として扱われてきた歴史を持つ鉱物です。
外観は緑系統を中心に、白や灰色、褐色など多彩な色合いが見られ、やや繊維状の質感と光沢が特徴です。

ネフライトは、古代から護符や装飾品に用いられてきた背景を持ち、穏やかな風合いとしっとりとした質感で多くの人々に親しまれてきました。
ジェダイトとは鉱物的にまったく異なりますが、その魅力や価値は独自のものとして広く認められています。

意味・効果・言い伝えなど

ネフライトは、保護と安心を象徴する石とされ、穏やかな心と強い精神力を育む存在として古くから重宝されています。

• 「厄除け」災いから身を守るお守りとされます。
• 「感情の安定」不安や恐れを鎮め落ち着きを与えるとされます。
• 「健康維持」心身のバランスを整え健やかさを保つとされます。

ネフライトは古代中国やシベリアなどで神聖な石とされ、持ち主に安全と調和をもたらす力があると信じられてきました。
特に旅や戦の守護石として用いられていた歴史があります。

色（カラー）

ネフライトは、一般に淡い緑色から深緑色までの緑系統が多く見られますが、白、灰色、黒、褐色などの色合いも存在します。
色の濃淡や模様には個体差があり、繊維状構造による半透明の質感や滑らかな光沢が特徴的な見た目を生み出しています。

原産地

中国、ロシア、カナダ、ニュージーランド、アメリカなど

運気・石言葉

運気

厄除け・魔除け	災難や邪気を遠ざけるお守りとして古くから信じられています。
健康運	心身の調和を保ち健やかな状態を支えるとされます。
癒やし	心を落ち着け不安や緊張を和らげるとされます。

石言葉

• 「守護」持ち主を災いから守る象徴とされます。
• 「安心」心に平穏と穏やかさをもたらすとされます。
• 「調和」周囲との関係や内面のバランスを整えるとされます。

浄化・お手入れ方法

原石	セージ	音叉	太陽光	月光浴	流水
◯	◯	◯	◯	◯	◯

ネフライトは比較的安定した鉱物で多くの浄化方法に対応しています。
直射日光に長時間当てると退色の恐れがあるため、短時間の浄化が適しています。

鉱物データ

ネフライトはケイ酸塩鉱物で、角閃石グループに属する単斜晶系の鉱物です。
ジェダイト（ヒスイ輝石）とは異なる鉱物でありながら、古代より同様に「翡翠」として扱われてきました。
その理由は、ネフライトもまた独特の光沢と靱性を持ち、加工や装飾に適していたためです。
構造としては繊維状の結晶が絡み合った非常に緻密な集合体となっており、これにより割れにくく強い性質を持つことが特徴です。

ネフライトはプレート境界の高圧変成帯や接触変成帯において生成されることが多く、産地としては中国やロシア、カナダ、アメリカ、ニュージーランドなどが知られています。
特に中国では古代から玉ぎょく文化の中心として使用されており、歴代王朝で護符や装飾品、儀式用具などに加工されてきた歴史があります。
ジェダイトの伝来以前には、中国における「翡翠」はすべてネフライトを指していました。

ネフライトの色は主に淡い緑から深緑ですが、白色、灰色、褐色、黒などのバリエーションもあります。
発色は主に鉄やマグネシウムの含有量によって異なり、含鉄量が多いと暗色系、少ないと明色系となります。
色合いは全体に穏やかで、繊維質の光沢とともに優しい印象を与えるのが特徴です。
また、ネフライトのモース硬度は約6.0〜6.5とされ、ジェダイトよりもやや低いものの、靱性には非常に優れており、長期使用にも耐える強さを持ちます。

化学的には比較的安定しており、酸やアルカリに対する耐性も備えています。
取り扱いも難しくなく、日常的に使用しても品質の劣化が起こりにくいのが利点です。
加工においては、細かな彫刻が施されることも多く、芸術的価値のある工芸品やアクセサリーとしても高い人気を誇ります。
このように、ネフライトは鉱物学的にも文化的にも独自の価値を持つ素材であり、単なるジェダイトの代替品ではなく、それ自体が深い歴史と魅力を備えた重要な鉱物です。

和名	軟玉翡翠
英名	Nephrite
鉱物分類	ケイ酸塩鉱物
モース硬度	約6.0〜6.5
結晶	単斜晶系
組成	Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2

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